やって来た石たち

 今日、ご縁のあった方から、石を頂いた。
自分から石を求めて買うことは数々あれど、石のほうからやって来たというケースは、今回が初めて。
 よく「あなたが石を選ぶように見えるが、じつは石のほうがあなたを選んでいる」ということを目にする。
私は貪欲なので、欲しいと思った石はとことん追求して手に入れるが、どんなにしつこくがんばってもやはり手に入らない石というのはある。そんな時「やっぱりご縁のものなんだなあ。向こうも相手を選んでいるんだ…。」と実感したりしていた。
 しかし今回は思いもかけないご縁で、いくつかの石たちが手元にやってきた。自分で購入するのなら、選ばないのかもしれない石たち。しかし、とても新鮮で、すばらしい石たち。
 やってきたのは、クラスターとジオード、それにピンククオーツ。タンブルいくつか。
どれもたいへん美しく、パワフルで、清らかな高い波動を放っているように思う。
 これは、この石の持ち主だった方の心、生き方などが転写しているのではないか。この方は、愛に満ちた旅をしている。
 振り返って、私はどうか。
 これではいけないと思いつつ、自分かわいさの競争に明け暮れている私。そして、もうこういう生き方は終わるときなのだ、ということも自覚している私。
 「私」「私」と絶えず自己主張している私。
 今回来てくれた石さんたちは、私に大事なことを教えるために来たに違いない。競争原理を手放して、愛に生きなさい、と。
石を渡してくださった方と、石さんたちは、私が目指すべき方向のずっと先にあり、星のように輝いて見守ってくれている。そんな気がしている。