コバルトカルサイト

 私は仕事をこなすのが遅いので、この1週間というもの宿題の仕事をするために連日5時起きして書類とにらめっこしていた。(もう終わった。万歳!)
 昨日、仕事からだいたい解放されて、コーヒー店アフタヌーンティーセットを前にぼけーっとしていた。他にお客さんは一人もなく、一人が好きな私にはうってつけの環境だった。

 そこでこの日記のことを考えた。「葉子さんに、石でも植物でも、観察日記を書くといいと言われて始めたんだよな」「でも、振り返ってみれば、日々の愚痴が多くて、石の観察はあまりしてないなあ。」
 そのとき同行していた石は、アンダラクリスタルとコバルトカルサイト。
 お店のやわらかいオレンジ色の光が、これらの石にとても合いそうだったので、店員さんの目をぬすんでコバルトカルサイトを取り出してみた。
 
 コバルトカルサイトは予想通りやわらかく温かい光を放っていた。
 「この石は創造性だね。」と葉子さんは言っていた。バラのつぼみのような形で、中央が丸くもりあがっている。マゼンダピンクの色は大変私好み。この色は、オーラソーマでは何か意味があるのだったと思うが、わたしはオーラソーマのほうにはまだあまり興味がない。とにかく子供のころから色紙のなかに入っている「あかむらさき」色が大変好きなのだ。

 わたしの胸のチャクラのつぼみのようなイメージ。
 他人と自分を比較したり、自分が正当に評価されていないとイライラしたり泣いたりして、しょっちゅう胸のチャクラを萎縮させているであろう私。
 そんな私のバラのつぼみは、いろいろな石たちの助けをかりて、いつの日か美しく開くことがあるのだろうか。

 コバルトカルサイトは「大丈夫。」と言ってくれているように見えた。実際石が話をするとしたら、間違いなくそう言ってくれるだろう。
 昨日のコバルトカルサイトの姿を思う私の胸のチャクラのあたりは、今、とてもあたたかい。ちょうどクリスマスのキャンドルが胸にともったように。