失敗した時の石

 スマトラ沖の地震津波に比べれば、こんなことで悶々としていることこそが幸せなのだが、本日、仕事で失敗した。たいした失敗でもなかったが、そのあとの対応が大失敗だった。対人関係まずすぎ。私にとっての失敗とは、「今後、私にとっても不利になりそう。」な、まさに今日のような事態のことである。この非常に利己的な悶々を忘れさせてくれる石はないものか。うじうじと引きずりさえしなければ失敗はただの経験、成功の元なのだから。

 ということで、今だにうじうじ引きずっているいる私が帰りの車のなかで次々と試したのは、コバルトカルサイト→ヒマラヤ水晶→サファイア原石、であった。チョイスの理由は例によって、ただの「勘」である。
 コバルトカルサイトをまずにぎる。この石は12月初めの葉子さんのセッションの時に頂いた、「創造性の石」である。だから、こういう日記を書いてるときに持つのが本来のつかい方なのだが、実際は毎日持ち歩いている。開きかけのバラのつぼみのような色と形状のコバルトカルサイトで、今日はにぎるとほんのりあたたかい。凍てつく心の寒さのなか、凍えながら、熱〜い番茶の湯飲みをにぎっているような気分。ぬるいカイロのようでもあった。さすがはコバルト、そのあたたかいなぐさめ。「大丈夫だよ。」と言ってもらっているがごとし。

 ヒマラヤ水晶は、日常的にこういう悶々の「ゴミ捨て」につかっているもの。ちょっとだけ浮き出ているレコードがたのもしい。「この悶々をゴミ捨てして、澄み渡ったヒマラヤの空のようになりたい!」とおねがいする。で、今だに澄み渡ってないのだが、「お願いしといたし。」という充実感を味わう。

 最後に取り出したサファイアは、いつもより白っぽく色あせて見えたので、こんなに白っぽい青だったっけ、と驚く。この石にも一応ゴミ捨てをお願いしてみた。コミュニケーションをとってるうちに、もっと青くなるといいな、と頭の片隅で考えながら。

 さあ、その結果は。数時間が経過した今でも、頭からみぞおちにかけて鉛が入ってるように悶々としてます。でもいいんだもんね。声を大にして言うけど、今日の失敗に関しては、私は(ほとんど)悪くないぞ!!!!!