ロードナイト

 今日、ロードナイトのピラミッドが届いた。宅急便の営業所止めにしてもらい、仕事帰りに引き取りに行く。この道筋にはモスバーガーがあるので、帰り道ついついフィッシュバーガーとホットココアを購入し、食べてしまう。「こういう油っこいものを食べたい!!!と思ううちが花よね〜。ごく近い将来、『フィッシュバーガー?とんでもねえ!!!』と体が拒否する、淡泊かつ枯れた日が来そうだもんね。カロリーバカ高だけど、こんなに食べたいんだもん、食べた方がストレスがたまらなくていいよね」などと思ってわしわしと食べたが、食してから4時間以上たった今、まさに「フィッシュバーガー???とんでもねえ!!!」という気分である。高脂肪高カロリーは、年月を経た胃には無理であった。あああ、気持ち悪い。(後悔。)
 そんな胃をかかえつつ、家についてすぐさま包みを開ける。ロードナイトは、私が石道を歩みはじめた時から変わらず愛し続けている、希有な石だ。「ロードナイト」という名前もステキ。「ロードクロサイト」にない落ち着きとやさしさを感じるわ。大人の女ね。(などというのは、ロードナイト好きの戯言なので、インカローズファンのみなさま、お気を悪くなさらないでください。)
 不透明な石であるにもかかわらず、ロードナイトを愛しているのは、その深みのあるピンク色のせいである。子宮みたいな色だ。(見たことないけど。)そこに入って安らぎたいぞ。丈夫な石、ということも「好き」の一要因。今回手にしたピラミッドは、残念ながら先端がちょっと欠けているが、色は濃いめのピンクで、大変素晴らしい。手触りもつるんとなめらか。手のひらで転がしていると、つぼ刺激みたいで大層気持ちいい。健康に良さそうだ。一家に一台、ロードナイト。さすが、ロードナイト。ビバ、ロードナイト!!!
 ところでこの石には、「静かな心の自信を回復させる働きがある」ということだ(以前本で読んだ)。なるほどね。それで私に必要なんだ。
 また、マルレーネ・ディートリッヒが愛した石、という記述もあった。マルレーネのロードナイトは、どんな石だったのだろう。そして、彼女とともに、どんな旅をしたのだろうか。
 そんなことに思いを馳せる私の頭の中は、今マルレーネの顔にすっかり支配されている。マルレーネって、ロードナイトっぽいかも。