クォンタム・クアトロ・シリカ

 昨日はサファイア・ショックを抱えつつ、ジンタンさんのお店へ行った。用事があったのである。ジンタンさんのお店では、ティアンさんなどから来た石がたくさん販売されている。「どの石を買おうかな〜」と物色する私の目を惹きつけたのは、青緑色の濡れたような光沢のあるタンブルだった。
 これは、あの、WEB SHOPなどで時々見かける「クォンタム・クアトロ・シリカ」ではないか!!!そのあまりにも長大な効能書きとタンブルの小ささに、興味は引かれつつもいつも常に見送ってきた石だが、ジンタンさんのお店で今日、私に向かって非常な存在感で迫ってくる。ここで会ったが100年目。購入しましょう!!!とガラスのふたを持ち上げ、数個のタンブルから目に付いたもの2〜3個を手にとって観察した。
 私は石を買うとき、けっこう価格を気にする。できるだけ質のよいものを買いたい、という欲望から(これがよくないと自分でも思うのだが)グラムあたりの価格が高いものを選んでしまうのである。
 まさに石の価値をお金ではかっているわけで、自分の好みとか主観とかは二の次になってしまうから、「ほんとはこっちの石の方が好きなんだけど、あっちの石のほうが高いから、あっちにしておこう。」などという、本末転倒な選び方となる。これじゃだめじゃん、ロズ子。…で、今回のクォンタム・クアトロ・シリカについては、というと…。
 私の目を真っ先にひいたクアトロちゃんは、安かった!!!他の石は青緑の部分が多かったので、きっとそのために高いのであろう。私はしばらく石をながめ、値段をながめ、そして結局自分の第一印象(つまり「勘」ね。)に従うことにした。
 石って、私にとって主観的なものなのに、選ぶ際に主観以外のものに頼るのはおかしい。で、今回私のものになったクアトロちゃんは、なんと言いましょうか、「かえる」とか「グリーンイグアナ」みたいな雰囲気なのであった。
 青緑色と、ぬめぬめした感じと、かわいたうろこを連想させる青緑の線が「両生類・爬虫類系」というインプレッションの理由であろう。手の中目玉をくるくる回して、もぞもぞと動き出しそうだ(イグアナ風)。
 この石の効能書きについては、今日インターネットで検索してみたが、あまりにも長く多岐にわたるので、一つも覚えていない。あ、全チャクラに対応、というのだけは覚えているぞ。サードアイに置くといい、というのも。
 とにかく握ると手のひらにじんじん来て、左肩がだるくなる。手はちょっと温かくなる。
 もちろん、気のせいかもしれない。なにせ私は、断頭台を想像するだけで、自分がいまからそこに登るみたいな気分になって、首周りがぞわぞわする女だ。(こわいよう。)
 それにしてもこの名前(販売名のようなものらしいが)、「東京 特許 許可局」みたい。「クォンタムクアトロシリカ」「クォンタムクアトロシリカ」「クォンタムクアトロシリカ」と、3回言ってみな(←誰に言っている?)。