変化球ローズ

 このごろうちには続々と「ツーソン石第○号」が届いている。宅配便の人は明らかに不審がっているし、なけなしの預金残高はチョー恐ろしいことになっているが、そんなことにかまってはいられない。石と一緒で、私はとっても幸せさ。人生二度なしだ(あるかもしれないが。)!!!!!後悔しないように、今日を目いっぱい楽しむぞ(明日以降はどうするのだ)!!!!!と、すっかりキリギリス状態になっている私である。
 そんな私の今日1日は、吉凶混合であった。「凶」について何があったかというと、ささいな行き違いから職場の人にののしられ、腹がたって涙したのである。そう、いい年をして私はすぐに泣くのだ。家族間では、このしょうもない涙もろさこそが、私が万年ヒラの中のヒラであるという厳然たる事実の、数々の原因の中の筆頭とされている。
 いい大人の社会人が泣くなんて恥ずかしい、仕事人として失格だ、というわけだが、そんなこと誰が決めた!!!!!私にとってははその場ですぐ泣くほうが、精神衛生上いいんだよ(つまり健康にもいい。)!!!!!涙はカタルシスなのだぁ〜っっ!!!!! 
 今日は「吉」もあった(しかも人間関係で!!!)が、染み付いた「塞翁が馬」精神のため、またしても「吉」の喜びをじっくり味わうことができなかった。一人で自分に警鐘を鳴らしまくってさ。こないだプログラミングサファイアに「喜びをじっくり味わうことを自分にゆるせますように。」とお願いしたのが、こりゃー1日や2日じゃなくて、毎日お願いせんとだめだな。「ニュートラルで力の抜けた、川鱒のような自然体の私」への道は、まだまだ遠い。
 さて、石が続々と届いているのに「同僚と喧嘩する」などのおもしろくないことがあると、「やっぱり石があってもいいことばかりあるわけじゃないのね。」という(しごくあたりまえの)事実を再認識する。石のパワーで幸せになる、のではなくて、石があること自体が幸せなんだ。そんな幸せの源、今回購入したツーソン石の中で、今現在大変変わっているのは、マダガスカル産らしいディープローズクオーツである。
 この石はショップの方から「グレイがかった」とか、「茶色っぽい」とか形容されていたが、画像を見るととにかく濃いローズのようだったので、購入した。そして先日届いたので梱包を解く手ももどかしく、いろいろ剥ぎ取ってご対面してみると…。ほんっとーに何とも言えないフクザツな色味だったのである。
 私にはまず「アズキ色???」に見えた。大小買ったが、大は暗めの色で、小は透明度が高い。大にはスターはなく、小はスター入り。画像であらかじめ見ていたにもかかわらず、「これホントにローズ?????」と、頭の中が大量のクエスチョンで支配された。
 そういう複雑な色味であるから、当然光源によってもかなり印象が違う。あなたはいったい誰?????どんな色?????どんな色だと私の中で決めればいいの〜??????????
 明日はお休みなので、今日はこのローズ(小のほう)を握って眠るつもりである。
 目的はもちろん、このローズがいかなるおしゃべりをするのか(またはしないのか)を、見極めるためさ。個性的なローズちゃんは、どんな変化球を投げてよこすのか(あるいはよこさないのか)。 
 乞うご期待(誰も期待しないって。)!!!!!