古事記考

 ティアンさんのokuさんに触発されて、近頃またぞろ『古事記』に挑戦している。太安万呂の「序」に閉口し(注:私に「読書根性」がないためです)、そこで早くもほっぽらかしていたのだが、そこをぐっと我慢して読み進めていくと、けっこうおもしろいじゃないか、古事記(注:自分内再評価)。
 神様って、なーんて人間的なんだろう(それはギリシャ神話も同じね)。『古事記』って、なーんて尾篭な話が多いんだろう(意外)。素朴と言うかおおらかというか、原初的というか。自分のDNAのルーツを感じて(といっても私、半島からの「渡来人系」なのかもしれませんが。顔がなんかあっちの方的な風味だし。)、ドキドキするし、親しみが持てるなあぁ。
 ただ、本を読むのも「亀の呪い」である私は、未だに「上巻」をさまよっている。天皇家について考えるには、下巻までクリアーしなければならないだろう。
 上巻にも、フェミニストとしては眉を吊り上げまくるような記述がところどころあるが、まあそれはいい。『古事記』は文化だ。太古から続く文化に対して、フェミニズム的見地から異議を唱える気は毛頭ない。
 ただ、フェミニスト・ロズ子は、古事記的見地から現代社会に介入してもらいたくもない、という意見も持っている。男尊女卑というのは、絶対におかしい。それに…。あああ、ここではとても書けない(爆)。
 そんなことをつらつらと考えていた先ほど、インターネットを開いてみれば、このような記事だ。「チルドレン、女系に反対」だと。男性議員が「伝統は世論よりも大事」と、女系天皇に反対しているらしいが、私には旧勢力が既得権(男の方が女より偉い、というシチュエーション)にしがみついているようにしか見えない。
 大きな声では言えないが、「男系が重要」という考え方=「Y染色体神宿る」という考え方、なんでしょうか?????あああああ、早く(は無理だが)『古事記』の下巻まで読んでみなくてはっっ!!!!!
 ま、それはそれ、これはこれ。ありがちな連想だが、何となく「ひすい輝石」を想像させる『古事記』ワールドを、もっとじっくり堪能しようかね。(爆)