お釜と黒水晶

 今日は「春の(日帰り)観光」ということで、岡山へ行ってきた。早朝出発の深夜帰宅。私は車の中でひたすら爆睡していたが、それでももう、へろへろである。(脆弱。)
 観光目的はいろいろあったのだが、本日のメイン・イベントは吉備津神社での鳴釜神事であった。
 「吉備津の釜」。上田秋成の『雨月物語』でも有名だが、吉備津神社には占い用のお釜があって、このお釜が鳴る音の強弱長短により、吉凶を占うという。話には聞いていたが、まだ一回も体験したことのないこの「鳴釜神事」にチャレーンジ!!!!!!!だ〜!!!!!
 別の場所で神職さんから祝詞をあげていただいたあと、お釜のあるところへ移動。お釜の下にはごうごうと火が焚かれており、壁にかかる黒い巨大なしゃもじ3本。お釜から立ち昇るはもうもうとした煙、そしてなにやら香ばしいかおり。
 担当の女性の方がお釜の上のむしろをとって、玄米とおぼしきものをふるいからお釜に入れるや否や、お釜はぐぉ〜んぐぉ〜んと景気のいい共鳴音を出し、家人は「すごい!!!!!すごい!!!!!!どういうしくみになっているんですか?????」を連発。神事担当の方から、暗に「左脳人間」であることを指摘されていた(やっぱりね)。
 その後、倉敷へと向かい、「塩田王」大橋家住宅(確か。)を訪れる。ここもすごい家だったが、特筆すべきは蔵の展示物の最後にあった、倉敷産の黒水晶ポイントであった。
 この黒水晶は、大橋家が持っていた山から産出し、岩倉具視に贈られたが、具視の死後、大橋家に返還されたという(なんで??????なんで〜?????????)。黒く、大きく、堂々としたポイントで、「グラウンディングに良さそう〜!!!!!岩倉具視にピッタリ〜!!!!!」と、私をしてガラスケースに貼り付かせたのであった。
 岩倉具視。私には「旧五百円札の人」という認識しかないが、彼はこの黒水晶とともに、どんな時を過ごしたのであろうか。(想像。)