アンダラとモルガナイト

 昨日はやたらと「アンダラクリスタル ピンク」が恋しくなった日であった。
 疑惑の石、アンダラクリスタル。中には、「あんた、まちがいなく人工ガラスですね。」みたいな外見のものもあるが、ピンク色のもの、これについてはちょっと特別なのではないかと思っている。なぜなら、その色があまりにも微妙だからである。
 人工で作るとしたら、「ピンクラズリン」のような、もう少しはっきりした色にすると思うのだが(想像。)。そのほうが製造しやすいだろうし(さらに想像)。
 あまりに微妙な色なので、ピンクアンダラは、見る側の心持で色が微妙に変化する(ように見える)。あああ、不思議だなああ〜(しみじみ)。
 昨日の涼しさと、秋の空のせいであろうか。「私もピンクアンダラみたいに、澄み切った高次の存在になるのよっ!!!!!!!!!」(←身の程知らず。)と思って、昨日はやたらとドキドキしたのであった。
 明けて今日。9・11の本日は、ピンクアンダラ熱はすっかり冷めて、「モルガナイトちゃーん、私のお寒いハートを温めて!!!!!」という気持ちになっている。モルガナイト信者である。
 これは、先ほどまでTBSの9・11に関する特別番組を見ていたせいだと思う。
 「うーーーーーーん、やはり勘は大事ね(しみじみ)。あと、的確な判断と早い行動は、生き残りに必須だなあ。」などと思いながら見ていたのだが、ビル内の人を避難させるために踏みとどまり、死亡した方々が少なからずいらっしゃることを、今日の番組で知った。
 私ならどうだろう。「我先に」と、他人なんか放っておいて助かろうとするに違いない。
 人間は、なんて崇高で、愛に溢れて、素晴らしい一面を持っているのだろう。誘導されて助かった方々が、5年が経過した今でも、「多くの人に助けられて生き延びられた」と泣いておられる様子を見ると…
 モルガナイトが恋しくなるのである。
 宇宙愛の石、モルガナイト。人間本来の性質は、本当はまさにこういうものなのではないだろうか。(しみじみ。)