石でよろよろになった日

 今日は(私には全然関係ないが)ホワイトデーである。
 温暖化で桜の花もちらほらと咲き始め、鳥は歌い風は舞う。まことにうららかで明るい春の1日は、私にとっても「うららかで明るい」というわけには、残念ながらいかなかった(自爆)。
 「今日」は、「熱々の入れたてはと麦茶の中に、お気に入りの腕時計がダイブ」という、考えられない珍事で始まった。時計のほうは「日常生活用防水」が施してあるものだったので、なんともなかった(たぶん。)が、あわれお気に入りの耐熱ガラスコップは大きく欠けてしまい、しかもかけらがみつからん(自爆)。
 かけらを踏んづけたり、うっかり食べたり(爆)したらどうしよう!!!!!!!ぎゃーあああああああああ!!!!!!!!!
 そして私は思った。「これはもしかして、『ろくな日ではありませんよ。会社へは行かないほうがいいのでは。』という警告かも。」と。
 だからといって、こんな「ゆきふれ」みたいなことでいちいち会社を休んでいては、すぐさまクビになってしまう。私は科学的(←もちろんウソ。)な現代人。会社へ行きましょう!!!!!!!!行かいでか!!!!!!!!!というわけで、いつもどおり会社へ出かけた。(あたりまえですね。)
 それでどうだったか。はと麦茶のご警告通り、今日は本当にろくでもない1日だったのである。(自爆。)
 仕事で同僚(注:年下の後輩女。)にきいきいと怒鳴られ、あちこちたらいまわしされ、必要な情報は3人あたってもなかなか教えてもらえない。はっきり言って私は、いじめられているんじゃあないでしょうかね(問いかけ)。それとも、会社勤めとは、概ねこんなものなんでしょうかね(さらに問いかけ。)。
 「うーーーーーーん。コップが割れただけのことはあるぞ。それにしても同僚、じいさんかなんかが偉いか知らんが、とにかくめっちゃむかつく女だ〜〜〜!!!!!!!!!」などとエキサイトして、さらにエネルギーを浪費する始末。
 そんな今日、家に着いたら、鉱物科学研究所さんから、「今年のツーソン石」が届いていた(喜)。
 ホリミネラロジーさんの「新着品セール」において、今年は「ハックマン石」を狙っていた私。価格を見て玉砕し、その後ブルートルマリン(←予算をはるかに超え。)もアレキサンドライト(←価格がついていないところが怖すぎて買えなかった。)もあきらめ、たどり着いたのが「ダンブリ石」であった。
 ダンブリ石。それと同調すると、特にいいことがなくても「多幸感」を感じられるという、まことにネガティブな私向きの石である(爆)。
 「ダンビュライト」とも言うが、私はけっこう「ダンブリ石」という呼び方が好きだ。思いっきりグラウンディングしていそうな響きが、いいやな(しみじみ。)。
 ダンブリ石は2つ持っているのだが、いずれも「決め手に欠ける」(←失礼。)という感じであった。もうすこし大きいのがいいのだ。鉱物科学研究所さんのは、「大きいものは10センチ以上ある」などと書いてあって、おお、よ、良さそう(ヨダレ)。
 早速注文したそれが今日届いたのだが、あけて見ると小さな箱の上のラベルに「ダンブリ石」と書いてある。あれ、ちょっと、小さいなあ…。
 「もっと大きくてもいいのになあ。」と思いつつ箱を開けると、ペーパータオルにくるまれた小さな(!)かたまり。それを解くとまたペーパータオル。解くとまたペーパータオル。ああ、どんどん小さくなっていく(爆)。思ったより、ち、小さい…(驚愕)。
 最後のペーパータオルから現れたダンブリ石は、薄いピンクの、ギラリと光る数センチの結晶なのであった!!!!!!!!!
 ま、まぶしい!!!!!全部透明だ!!!!!!!
 そして、平べったいファセットの両面には、うろこのような模様が激はっきりとついていたのであった!!!!!!!!!
 ぎゃーーーあああああああ!!!!!!!!!(▽というわけでもないが)ダンブリ石の、トライゴーニックだあああああああああっ!!!!!!!!!(妄想と絶叫。)
 外見上、「はっはっはっはっはっはっはっはっ。」などと豪快に笑っていそうなこのダンブリ石。まるで、グレート・セントラル・サンのように、燦然と光り輝くので、私の足からは力が抜けて、よーろよろになったのであった(←ヘタレ)。
 ああ。まさか、こんなすばらしい石が来ようとは。(しみじみ。)
 鉱物科学研究所さん!!!!!!!今回も、大変に素晴らしい石を送ってくださって、本当にありがとうございました!!!!!!!!!!!!!(大感謝。)