桜花のパワー

 清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 こよひ遭ふ人 みなうつくしき (by 与謝野晶子『みだれ髪』)
 てなわけで、今日は絶好の桜日和だった我が地域(爆)。不肖・ロズ子○○才は、近所の公園へとお花見に出かけた。
 同行石は(単なる勘により)、ニューメキシコ産のレインボー・ガーネットである。「桜」のイメージと、黒地から細かい虹が浮かび上がるレインボー・ガーネットのイメージとが重なったため(←何で???何で?????)だが、とにかくこの石を取り出し、ティッシュにくるんでからポケットに入れた。
 今思えば、ローズクオーツのカーサクリスタル(←まさに優しい桜ピンク。)か、モルダバイトでも良かったな〜〜〜(桜の淡いピンク色とよく合う、神秘的なモス・グリーン。)。なのであるが、その時はとにかくレインボー・ガーネットのイメージが強烈に浮かんだので、それを持って行った。
 不思議なものである、私の想像力(←大大大大大爆発。「思い込みが激しい」とも言う。)。
 さて、行ってみると桜は八分咲きから満開といったところで、よく日の当たるところにある樹はすべての花を咲かせているし、やや奥まったところにある樹は枝の先端に少しのつぼみを残している、という状態であった。
 時折香る桜餅の香り(←爆。それはつまり、桜の花の香り、である。)。私は持参したコーヒーを飲みつつ、桜の花に目を凝らした。
 お花見は毎年するが、こんなにちゃんとお花見をした(←つまり、しっかりと花にフォーカスした)のは近年ではまれなのではないだろうか。いつも桜の花を見ながら別のことを考えていたり、花に焦点が合わなかったり、様々な寂しさに支配されて、花を見て一層寂しくなる、などという感じだったのである。
 今日は霞んだ青空を背景に、花の美しさと生気を充分に眺める。我流スジャーター占い(爆)では、「さくら」のポーションを引き当てると「精神美」という花言葉が書かれているが、目の当たりにする桜は、まさにそんな感じ。
 「桜の樹の下には屍体が埋まっている!
 これは信じていいことなんだよ。何故(なぜ)って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。」(by 梶井基次郎桜の樹の下には』)
 思うに、あの薄ーーーーーーく、限りなく淡ーーーーーーーいピンク色の花びらが、神秘的な雰囲気を醸しだしているのであろう(しみじみと観察)。葉っぱがないところもポイント大きいぞ(←たぶん。)。
 桜の太い幹にそっと触れてみると、ほんのりと温かい。そして、樹皮の色はやはり「桜ピンク」だ。
 そして桜の花からは、確かに何か特別なものが放たれている。あたりに誰もいないのを見計らって、ポケットからレインボー・ガーネットを取り出し、左の手のひらに載せて、桜の精気を吸い取らせた(←つもり)。
 レインボー・ガーネットと、桜の共通点。それは私の中では、「浮かび上がる神秘性」というところなのであった(しみじみしみじみしみじみしみじみ)。
 今までの日記の流れとは全然カンケイないが、冒頭の明星派浪漫主義歌人の子孫は、なぜか今政治の世界で妙な動きをしているな(と、ついでに思い出し。いったいあの人は、何がしたいのであの動き、なのであろうか【さあ。《←私には想像できぬ。》】)。
 「明星」つながりで今日の夜空に輝いていた「宵の明星」も思い出す。金星、久しぶりに見たわ(しみじみしみじみしみじみしみじみ。)