ロズ子の医師日記

 今日は突然(でもなくて、今思えば予兆はいろいろあったのだが)身体に変調を来たし、(すごく嫌だったが、どうせ放置しておいても心配が膨れ上がるだけだとわかっているので)渋々医院を受診した、不肖・ロズ子○○才。
 天気がよくて日光がさんさんと輝き、道路や路肩の植物がくっきりと見えるのも、こんな状況の日には「ちぇっ。」という感じに思える(大大大大大爆発)。そんな感じで車を走らせ、たどり着いた医院の待合は、大変豪華かつ優雅な作りになっていた。
 豪華待合ソファーと柔らかく暖かい光を落とす丸い照明が、私から緊張感を奪い去り、「もーどーでもいーんじゃないでしょうかねーーーーーー。」という気分にさせる(大大大大大爆発)。この待合室で緊張していられる患者は皆無でしょう。などと思いつつ、だらしなくソファにもたれかかり、あちこちをゆったりと眺める私である。
 そうしているうちに、これまた私から緊張感を奪い去る、ピンク色のコスチュームのかわいらしい看護師さんから、「ロズ山さ〜〜〜ん。」と高く可愛く、しかし柔らかい声で呼ばれる。私は「は〜〜〜〜〜い。」(←注:弛緩中。)と間延びした声で答え、のろのろと診察室に入った。
 すると診察室はごく一般的な作りになっており、青白い光を放つ蛍光灯と、直線的デスクの様子が、いやが上にも私の緊張感を高めるのであった(大大大大大爆発)。
 診察室も緊張感を削ぐような、優雅な作りにしてくれい(←注:一患者の個人的要望。)。それとも、そんな気力も萎えてしまうような作りにすると、やっぱり医療過誤が増えるのであろうか(←そうかも。と考察。)。
 さて、「男」ではあるが、まるで「魔女」のような女性的雰囲気(←注:外見的には間違いなく男性。)を持つ頼もしき医師は、「どうせたいしたことないだろ。」という感じで私の症状を聞き、診察にかかった。
 私も内心、「たいしたことだったら困るが、どうせたいしたことないだろ。」と思っていた(大爆発。「たいしたこと」じゃないことを確認するために受診したのである。)ので、この時点でこの医師のぞんざいな態度に自分でも一票を入れる(大大大大大爆発。)。
 (医師)「××かもしれんね〜〜〜。」(私)「そうですよね〜〜〜。」などという緊張感のない会話が交わされ、診察が終わったのだが…
 診察後、意外なことが起こったのであった。
 医師は、「たいしたことないと思うけど。」と口を切り、いろいろ説明したが、その後で私を見据え、「さて、しっかり治すとすれば。」と声を張り上げた。
 「えっ…。『しっかり治すとすれば』何なんだ?????」と激警戒した私は、これまたでかい声で「はあ。」と受けた。すると医師は、「注射に通ってもらわなければならない。」と言い、ここで私はがっくり来た。
 何ががっくり来たって、私は注射が大大大大大キライなのである(大大大大大爆発)。針がキライ。注射液がキライ。注射のあとの注射部位の腫れと痛みがキライ。注射針を腕に刺すのが、大大大大大大大大大大大大キーーーーーラーーーーーーーイーーーーーーー!!!!!!!!!!!!(←力の限りの大声。)
 そこで医師に向かって、「それはあれですか、注射したほうがいいってことですか!!!!!」と尋ねると、医師は間髪を入れず、「そのほうがいいと思う!!!!!」と答えたので、この時点で私は「仕方ない注射に通うか。」という決定を(がっくりしながら)下したのであった。
 「じゃ、処置室へ。」と促され、ドアを開けて隣の部屋へ行くと、またしてもピンク色コスチュームの可愛らしい看護師が、ふっとい注射針をつけた注射器に、薬のアンプルの中身を吸い込んでいる(大恐怖)。「げげ、間違いなく針穴直径が1ミリはあろうかというあの針を、我が腕へ?????」と(内心)恐怖にのけぞったが、幸いにも看護師は針を付け替えたので、私は胸をなでおろした。
 (看護師:申し訳なさそうに)「上腕部に打ちますので、上着を脱いでください…。このお薬はねっとりしていて、なかなか大変なんですよね…。」(私:近頃、以前にも増して、思ったことは何でも口に出す。)「えっ…。それは、『痛い』ってことですか…。」(看護師)「ええ、まあ…。」(私)「それはがっかり。」(大大大大大爆発)
 看護師は2、3回注射と腕の距離を測り(爆)、それから緊張の面持ちでおもむろに針を刺した(←もちろん、私のほうがもっと緊張の面持ちだった。)が、幸い熟練の注射技術を持っていたのか(それとも1回目のラッキーか)、ぜーーーーーんぜん痛くなかったのであった(←内心大喜び。)。
 「痛くなかったです!!!!!」と看護師の注射技量を、はっきりと言葉に出してホメる、不肖・ロズ子○○才。
 次回もよろしくね(←注射嫌い・激祈念。)
 それで今日の「石日記」のどこに石が出てくるのか。というと…
 今日は、かねてから(爆)注文していた、オーストラリア産のドラゴン・ブラッドジャスパー(←注:ジャスパーという呼び名だが、「ジャスパー」ではないらしく、緑色の母岩に赤いキュープライトが散っている石である。死んだドラゴンの皮膚と、その上にのる血、だって。)が届いたのであった。
 偶然にも通院前に届いたこの石。病気に効く、とか、身体の回復やヒーリングにいい、ということなので、今日は早速握って眠り、注射の効果を高めよう(←いや、無闇に高めていいのかどうか、実はちょっとわからないのだが)というところが、本日の「石日記」の「石日記」たる所以、なのであった(しみじみ)。