顔でものを言い

 今日は旧暦の七夕。不肖・ロズ子○○才は、朝はカーサピラミッド・アゲートを握って目覚めたが、夜は先ほど外に出て、空を見上げたところである。
 晴れの中に若干の薄雲、という微妙な夜空だったが、天頂近くにはくちょう座を見つけた。この星座を見つけるのは、私にとってはまあまあたやすい。
 「するとはくちょう座の尾のところで輝くデネブとともに目立つ3角形を作っているあの星たちが、わし座のアルタイル(@牽牛星)とこと座のベガ(@織女星)だな。」と見当をつけて、その星々を眺めた。間にぼーっと天の川(のような感じのもの)も見える。
 今年も無事お逢いになられたようで(しみじみ)。
 良かったねーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!(大大大大大爆発)
 東の空には木星(←たぶん。)も輝く。夏の夜空は壮麗だ。(←感想。)
 星の美しい輝きはやっぱり石にも似て、ホリミネラロジー堀秀道先生が、「夜空の星を手にとって眺めることはできないが、石ではそれができる。」というようなことを書いていらっしゃたなあ。と、思い出すのであった。(しみじみ。)
 夕刻はオブシディアンなどをお供に海へ行って、波打ち際を歩いた。
 めずらしそうな海草(!)を拾いながら、温かい海水に足を突っ込んで夕日を浴びていたのだが、海草の周りには子フグがたくさん泳いでいる(しみじみと観察。)。温かい海水の中を、呑気に泳いでいる(ように見える)フグの群れを見て私は思った。
 「フグになりたいかも。」と(大大大大大爆発)
 実際は、私の生存よりもフグの生存のほうが比較にもにならないくらい厳しいに決まっている。今日泳いでいたかわいらしいフグのうちの、いったい何%が、無事に成長できるのだろうか。(さあ。)
 そんな感じで温かい海に浸っていると、すぐそばから黒いTシャツを水着の上に羽織ったお姉さまが、人魚のように水から上がってきた。
 上がってすぐまた海に入ろうとしたお姉さまは、私に向かって「何をしているんですか?」と笑顔で尋ねる。「海草を拾っているんです。」というマヌケな(間抜けすぎる)答えを正直に返すと、お姉さまは当惑したような微笑を浮かべつつ、足元の海草を拾って渡してくれた。
 「…見知らぬ人に声をかける、か…(しみじみ)。私なら、よほどの用事がない限り(もしかしてよほどの用事があっても)、絶対やらないな。(←大変な人見知り。)若いお姉さんは邪気がなくて、解放的なんだ。」などと思いつつしばらく波打ち際を歩いていたが、不意に思い出した。
 海に入るこの人と至近距離で目が合ったとき、ついはずみで営業用スマイルを浮かべたんだった、私(大大大大大爆発)。それで「知ってる人かしら?」と思って、話しかけてきたんだわ(←考察)。
 近頃、「人類向け」営業用スマイルをまれに浮かべることがある、不肖・ロズ子○○才。
 何のことはない、自分のほうが(顔で)先に話しかけていたのであった(大大大大大爆発)。